出力インピーダンスの計算
現在、進行中の純A級ヘッドホンアンプの出力段のインピーダンスをざっくりと計算してみましょう。 3パラから2パラに減っているけど、どうなのでしょうか。
以前の3パラのときは、出力段の設計(4) で計算していました。
1つの出力TRのエミッタが3.76Ω それにエミッタ抵抗3.3Ωを足して 約7.1Ω
これが6個あるので、約1.2Ωくらいです。
今回は、どうなのでしょう。 早速計算してみましょう。
ドライバ段の出力インピーダンスは、出力段の設計(4) から拝借して約130Ωです。
最終段の条件を hfe = 100
IC = 50mA
gm = 40xIC = 2S
Rs = 130Ω
とすると
Zo = (1÷(1+100))(130+(100÷2))= 0.0099 x 180 = 1.782 Ω
これにエミッタ抵抗 2.2Ωを足して、3.982Ω
これが4個 ありますので 3.982Ω ÷4 = 約 1.0Ω
なんと、2パラでもコレクタ電流が多いので、3パラと同等の出力インピーダンスとなりました。
そうそう、忘れていました。 出力段のエミッタ抵抗は現在2.2Ωを使用しています。
アイドリング電流が多いので、エミッタ抵抗でロスってしまう電圧が多くなるため、少し小さくしました。
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