HPA-12 のシミュレーションファイル
せっかくですので、LTspiceでシミュレーションをしたファイルを公開することにします。
シミュレーションの結果だけを見せるようなことでは、何となく理解はできたとしても、本当の意味での勉強になりませんからね。
色々なwebサイトを見てきましたが、こういったオーディオ用アンプのシミュレーションで、生のファイルまで公開している例は、殆どありませんでした。 ということで、公開しちゃいます。
実際に数値を動かしてみて、どういう風に動作電圧が変わるかなど、ご自身で確かめて頂くというのが主な趣旨です。
http://www.linear-tech.co.jp/designtools/software/#LTspice
シミュレーションにはLTspiceという無料の回路シミュレータを使用しています。
今回は、使い方までは、準備できませんでしたが、ネットで検索すると詳しく書いてあるサイトがありますので、とりあえずはそちらを参考にしていただけると助かります。
私も、数年前にそういったサイトの情報を元にLTspiceが使えるようになりました。
ちなみに、以前にも書きましたが、シミュレータはあくまでもシミュレータです。 実際のデバイスと少し違った特性のTRを選択していたりしますので、細かく追い詰めるものではありません。
そういう意味で、デバイスにC1815が無い、C2240が無い というだけで「使えない」という判断は短絡的すぎます。
良い面、特徴を活かして有用なTOOLを使っていくというのが、よいのではと考えています。
実際のHPA-12基板と違う回路にしてある箇所がありますが、あまり気にしないでください。
また、シンボル(R1とかC1とか)番号は、ぜんぜん意識していないので基板の方のと違っています。 ご了承ください。
※ 数値入力の単位は、少しクセがあります。
ミリ:m キロ:k メガ:meg
マイクロ:u (小文字のユー なのですが、表示はバケます。 演算は問題ないようです。
数値を編集したときには、再度「u」を入力して下さい。 )
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コメント
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たかじんさん、こんばんは。
LTSpiceは、私もよく使います。とくに周波数特性の確認や、位相補償の確認には欠かせません。FFTを使えば、歪も確認できますので、打っている対策の方向性が正しいのかの参考にしています。
あたらずも遠からずというところで。
μの文字化けですが、メニューの Tools から Control Panel を呼び出して、Netlist Options を開いて、Style Convention の中の □ Convert 'μ' to 'u' [*] にチェックをつければ、化けなくなりますよ。
投稿: i6502 | 2013年4月20日 (土) 00時50分
i6502さん こんばんは
おっしゃる通りです。 上の図例でFFT解析を表示しているのは、そういう意図があって載せています。
とりあえずは、シミュレーション上で2次歪、3次歪などが小さくなるにはどうするのが良いのか検討することが
できるので、ある程度は回路構成や定数をつめたところから試聴開始できるというのは、ともてありがたい
事ですね。
uの文字化け、ありがとうございます。 全然しりませんでした。 LTspiceのバグかな~なんて思っていました。
投稿: たかじん | 2013年5月 2日 (木) 22時15分