第5弾始動 純A級ヘッドホンアンプ
以前に、こんな写真を掲載していました。 そう、何を隠そう、HPA-12の飛び道具的存在。 最終段トランジスタの穴径はTO-220サイズが挿せるように少し大きめにしてあるのです。
意外とA1015/C1815の3並列の音が良かったので、検討して来なかったのですが、どなたか最終段トランジスタを別のものにして製作された方はいらっしゃいますでしょうか?
先月、ビクター AX-Z911というDAC付きアンプを購入して、色々考えされられたこともありました。
AX-Z911は、デジタル入力時に限り、擬似A級ではなく純A級アンプとして動作するのです。 擬似A級・トランスリニア回路は各社から色々な手法が提案されていましたが、基本的には最終段のTRがカットオフせず、スイッチング歪やクロスオーバー歪を発生させず、A級アンプと同等の高音質が得られると謳っていました。
この擬似A級を先陣切って搭載していたのがビクターなのです。
ですが、Z911にはそのビクターお得意の擬似A級回路(ダイナミック・スーパーA)が搭載されているにも関わらず、デジタル入力時に純A級へと切り替わるという機能を持っていました。
これは、ビクター自ら擬似A級と純A級には差があることを認めているということの証でもあります。
実際に音を聴いても、ハッキリと違いがあります。 純A級アンプの良さは、クロスオーバー歪が発生しないという表面的なところではないのです。 文章で表現するのは難しいですが、滑らかさとか艶やかさ、奥行きの深さといいますか懐の深さのようなものに違いが感じられ、音楽へと引き込む力、説得力が断然うわてです。
そんな訳で、HPA-12の第5弾 純A級ヘッドホンアンプ 始動です。
先日から実験を始めております。
お楽しみに。
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たかじんさん、こんにちは。
「たかじん式ヘッドホンアンプ」は、いい音で鳴っています。
ただ、部品の付けはずしが激しかったのか、そろそろパターンが剥がれてきている部分があるのと、
終段のヒートシンクが取り付けにくいので、トランジスタそのものを変更しようと思っていました。
ペルケ式ヘッドホンアンプVerも、2SC4793/2SA1837に変更して、思わぬ結果に喜んでいるので
同様に変更してみようと思いますが、たかじん式ヘッドホンアンプは2SC1815/2SC1015が、
それぞれ3個ずつ使用しいますので、
逆に上のトランジスタを1個ずつに出来ないものかと、欲を出しています。
(アイドリングの電流をうまく供給出来るようにして、A級にできればいいのですが)
さてどうなりますやらですが、基板製造からはじめなければならないので、実験できるまでには
少し時間がかかりそうです。
投稿: まるは | 2013年4月 3日 (水) 07時50分
こんばんは。
まるはさんのブログを拝見させていただきますと、かなり大きめなヒートシンクなど付けて苦労されている
ようですね。 最終段のアイドリング電流はどのくらい流れているのでしょうか。
HPA-12では、10~12mA程度だと、パターン自体が放熱の役割をするようにしていますので、アルミテープ
も必要ありません。 アイドリング増やして18~20mAにするとアルミテープを付けたほうが良さそうな温度に
なります。 おそらく60~70度くらいでしょうか。 テープをつけると、ちょうどお風呂の温度くらいですね。
40度くらい。 触っていて心地よい暖かさという感じです。
2SC4793/2SA1837は、なかなか良い選択ですね。 TO-220サイズは、単体で許容損失1Wまで
もちます。 寿命を考えると75度くらいを上限しておくと安心です。
トランジスタは3パラでななくても大丈夫ですよ。 1ペアでも2パラでも。 5パラ以上に増やすのは
あまりお勧めできません。 ベース抵抗を省いているので発振の可能性が高くなってくるからです。
ちなみに75度は触れないくらいの熱さです。 100度を超えてくると、ちょっと嫌な匂いがしてきます。
半導体の焼ける匂いって独特ですよね。 なんと表現してよいのか・・・ 文章にはできません。
投稿: たかじん | 2013年4月 3日 (水) 20時16分
お恥ずかしい話ですが、とんでもない間違いをしていました。
ケースの蓋を開けて測定をしているときは電源電圧が+-8.5Vだったのですが、机の端に設置しなお
したとき
DCアダプターの線を間違えたらしく+-12Vで動作していました。
これでは発熱が酷いはずですね。
ちなみに、非接触式の温度計で測定すると、トランジスタ付近で55度ありました。
いましがた実測したところ、アイドリング電流28mAも流れていて、ぎょっとしました。
ちょっと流れすぎのような感じがします。
でも、すごく良い音なので・・・
以前、電圧測定中にテスター棒の先がR17あたりと他と接触して一瞬、火花が出た事が
ありましたが、あわてて左右それぞれの電圧を測定しても同じ電圧だったので
部品の損傷はないと思ったのですが、それ以降、左chだけ音量を上げると歪む感じだったので、
最終段のトランジスタを交換したのをすっかり忘れていました。
手持ちの関係上、2SC1815/2SA1015をBC550C/BC560にして、元より悪化というか、
きが悪くなった感じを受けて、R14を手持ちの220Ωにして、やっと元より良い感じになりました。
ばたばたしていて、自分でしたことをすっかり忘れていました。
>半導体の焼ける匂いって
独特の臭いが漂ってきますね。
先日は抵抗を焼きました。
ちりちりと音がしだすのは、あまり良い気分ではないです。
>2SC4793/2SA1837
一応、保険ではないですが、ベース抵抗を追加できるようにパターンを追加してみました。
必要ないのであれば、それで十分なのですが。
投稿: まるは | 2013年4月 3日 (水) 23時52分
たかじんさん
こんばんは。
次なるチューニングバージョンですね!
凄く楽しみです。
今は初段のトランジスタをBC550に替えて楽しんでします。
まだ交換したばかりで何とも言えませんが、高音域の響きや透明感は良い感じです。
全体的にはとても滑らかに感じます。
純A級ヘッドホンアンプどんな音なのでしょうか???
投稿: aizzak | 2013年4月 4日 (木) 02時13分
まるはさん こんばんは。
発熱量は電圧x電流ですから、電圧も高く、電流も多かったとのことで、かなり熱かったのでしょうね。
トランジスタの種類によって、コレクタ電流が少なくても歪が少ないとか、多く流さないとならないとか
十分に考えられます。 たまたまA1015/C1815は少ない電流でもそこそこの音が聞けたというだけ
なのかもしれませんね。
ベース抵抗の件、さすがです。 発振したら2.2~4.7Ωくらいを入れてみるというのが良いですかね。
そうそう、抵抗の焼ける匂いとダイオードやトランジスタが焼ける匂いの違いが分かってきたら
マニアの中のマニアです(笑
投稿: たかじん | 2013年4月 4日 (木) 20時41分
aizzak さん こんばんは。
初段にBC550は、私も試しましたが、高域の透明感がすばらしいですよね。
エージングが済むまでは試していないのですが、もしかしたら、トータルでみてもC2240よりも
良いかもしれません。
A級アンプは、とても大人しく刺激のない響きで鳴っております。
派手さがないので、あれ? って感じに思うかもしれませんが、よく聴くとなかなかです。
大音量リスニングには良いかもしれません。
投稿: たかじん | 2013年4月 4日 (木) 20時50分
>きが悪くなった感じを
これでは意味がわかりませんね。
「響きが悪くなった」
に修正させていただきます。失礼しました。
>A1015/C1815は少ない電流でもそこそこの音が聞けたというだけ
本末転倒ですが、いま思えば、この2つのトランジスタは健闘していたという事ですね。
すっかり忘れていました。
初段、終段にBC550C(終段にはペアのBC560も使用)の仕様は、素晴らしいに尽きます。
電源電圧を+-8.5Vに戻してみましたが、とんでも電圧(+-12V)と大差ない音がしていました。
発熱も通常に戻り一安心です。
これなら、夏にエアコンをつけていない部屋でも大きな問題にはならないようです。
>抵抗の焼ける匂いとダイオードやトランジスタが焼ける匂いの違いが分かってきたら
まだまだ修行?が足りないと認識しました。
焼ける臭いがしてきたとたん、トランジスタが破裂するか、ダイオードが発火するか、
抵抗がみるみる変色してていって、人間が青くなります。
おお、この終段がんばっているなー、と悠長に眺められるようになりたいです。
電解コンデンサが基板から離陸して、天井に当たった、なんていうのは戦歴?に
入りませんよね。
>A級アンプは、とても大人しく刺激のない響きで鳴っております
あまりに滑らかすぎて、刺激が少なく感じてしまうのかもしれませんね。
そこは、たかじんさんが公開されているノウハウを活用できそうですね。
もっとも、私は悪い方向?に向かいがちですが。
投稿: まるは | 2013年4月 5日 (金) 06時39分
A1015/C1815は、初段に使うと派手目な音で楽しいですね。 繊細さに欠けると言ってしまうとそれまでですが。
アンプの音を滑らかで繊細にするのは意外に難しいですが、派手にしたり、特定のキャラクタを付加するのは、
これまでの経験上、そんなに難しくないように思います。
また、大音量で聴くときには、うるさく感じる音だとすぐに疲れてしまいますから、歪感の少ない音、
刺激の少ない音の方が良いですね。
そういう意味で、刺激の少ない音が基本になるというのは好ましい傾向であるのでは、と考えています。
好きなアーティストのライブを最前列で聴くような、そんな感覚に浸れるのがひとつの目標であったりもしますので、
大音量リスニングは私にとっては重要な項目なのです。
投稿: たかじん | 2013年4月 5日 (金) 08時40分