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« これは電流帰還アンプなのか? | トップページ | 電子工作の安全面に関して(2) »

2013年3月 9日 (土)

電子工作の安全面に関して(1)

電子工作をしている身として、また基板を提供している立場として、電気の安全面に関して少し書こうと思います。

 

私自身、いままで何度か感電や、AC入力電圧を間違って、基板を燃やしてしまったりと少々危険な経験をしてきました。 特に、右も左もわからない(知識が足りていない)ときには、危険かどうかもわからずに、無茶をしてしまう傾向があると思います。

 

内容的には、面白みのない記事になってしまうと思いますが、コラムのひとつとして目を通していただけると幸いです。

電子工作は、ユーザ自身の自己責任でというのは基本ですが、安全に関する知識を持っていることに越した事はありません。
 
Pse
   特定電気用品116品目    特定電気用品以外の電気用品341品目

 

ちょっと調べてみたところ、基板を頒布しているサイトや、電子工作キットを売っているショップのサイトには、「免責事項」は必ず書かれていますが、電子工作で、どういった面に気をつけなければならないのか書かれていることは稀のようです。

 

私も自分の身のために昨年末くらいに免責事項を書かせていただきました。 ブログの左下に表示しています。


責任逃れの文章だけをのせていて、みなさんを危険な目に合わせるというのは無責任すぎると思っています。 とは言っても、何か責任を取るという意味ではありません。
  
 
    可能な限り安全に電子工作を楽しんでもらう事を願っています。
 
 
電気がなぜ危険かというのは感電事故 でも書きました。高い電圧ほど危険なのは確かです。 できるだけ正しい知識を身に付けて、危険を取り除くことができればと思います。

 

■コンセント(AC100V)からトランスの1次側までの部品に注目
 
  Safety_01

 
日本国内だと古くは〒マーク、現在はPSEマークが付いている部品は安全認証が得られているモノです。 ただし、PSEは一部の部品は単体で認証検査を受けることができず、製品に搭載した状態で安全が確認できたものにマークが与えられる事があります。
 
部品としては、ACコード、電源スイッチ、ACフィルタ、ノイズキラーの類では、PSE、UL、CSAマークなどがついた部品を使ってください。  ULやCSAはアメリカ、カナダの安全規格ですが、非常に厳しい規格ですので、このマークがあることでAC電源ラインに使用しても問題ないという保証書のように思って差し支えありません。

 

日本:電気用品安全法(電安法) PSE

アメリカ:UL  カナダ:CSA  ドイツ:VDE  ヨーロッパ:CE などなど
  
 
  Safety1
Safety2_2

例えば、コンデンサはこんな感じです。 マークが沢山並んでいますね。 

では早速、個々の詳細について見て行きましょう。

 

 

1.ACコード

必ずPSEマークが付いたものをご使用ください。 外国のコンセントは形状が違うため日本では使えません。 より安全を重視する場合は2重絶縁のモノを使います。

 

Safety02

 

 

2.シャーシへACコードを通す場所

ACコードを金属シャーシに入力する部分も気をつけなければなりません。

ACインレット(ソケット)を使用するか、コードそのままの場合は絶縁ブッシュを使います。

シャーシに空けた穴にそのままコードを通すとシャープエッジで被服が剥けて、ショートや感電の恐れがあり、大変危険です。 

  

Safety3

ACインレットはPSEの対象になっていませんのでPSEマークはありません。 UL、CSAマークのあるものを使用してください。

※) 3Pインレットを使用したときでも、アース端子は接続しません。

   

3.電源スイッチ

電源スイッチもUL、CSAなどの認証マークを確認します。 特にスイッチはAC125V 3Aなど書かれていて、AC電源(コンセント)に使用できるように見える事がありますが、 このマークの有無で、AC電源に使えるかどうか判断できます。

安全規格のマークが1つも付いていないスイッチは、AC電源ラインに使う前にカタログなどの確認が必要です。

電源スイッチもPSEを単体で認証を得ることができません。 カタログなどに「電気用品安全法準拠」と書いてあるのを確認する必要があります。 UL、CSAマークなどがあれば、問題ないでしょう。 

Safety03_2

 

ちなみに、電源スイッチは、両切りタイプと片切りタイプがありますが、民生用の機器では 片切りタイプで問題ありません。  (両切りとは、AC電源ラインの2本ともスイッチで切れる回路のことを言います)

 

つづきは、また明日。

 

 

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セーフティ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。

こういう情報は探しても意外と見つからなくて助かります。
電源スイッチはどんな物を使えばいいのか迷っていました。 
メーカー製アンプのようなプッシュスイッチを探していますが
何か良い物はございますでしょうか?

電源用のプッシュスイッチは、アルプス電気とかNOBEL帝国通信のTV-3やTV-5というものが
多く使われていると思います。 が、 表面のパネルに直接固定するのではなく、基板や、中間ステー
などに固定して使うものです。 表のパネルに出ているスイッチ部分は、別のプラスチックの部品で
電源スイッチまでプッシュロッドのような形で伸ばしています。

自作では表面パネルに直接固定できる、トグル式かシーソータイプのものの方が使いやすいかも
しれません。  日本開閉器あたりで、何かあるかなっと思ったのですが、電源に使えるプッシュスイッチは
ちょっとイメージと違う感じかと思います・・・
意外と選択肢が少ないようです。

記事拝見しました。
電気用品安全法の解釈が、一部間違われているのではないかと思う部分がございます。

商用電源(AC100V)に接続される装置の筐体に手で触れることができる場合で、系の一部でも二重絶縁とみなせない部分がある構造の場合は、筐体を接地する必要がありますので、3Pのインレットのアース極を遊ばせてはいけません。

とんとかいも2号 さん

電安法の解釈は難しいですね。150V以上の場合はアース線、もしくは強化絶縁が必要という風にとらえていました。

https://www.cosel.co.jp/technical/qanda/a0064.html
http://eam-rc.jp/pdf/deliberation/86/86_06_05_08-1.pdf

民生機器では、水回りモノはアース線が付いているのが多いように思います。冷蔵庫、洗濯機、ウォシュレット、エアコンなどです。水が通っていないけど電子レンジもついてますね。

それ以外の機器はそもそも壁コンセントにアースが来ていないし、オーディオではハムノイズの発生もあるので、基本的にアースは付けないですね。

ここ10年ではインレットが3極っぽい構造をしていて、2極しかないモノも良く使われています。DENON、パイオニア、ヤマハなどの裏の端子をみるとわかります。最初に見たとき、違和感がありました。
https://jp.yamaha.com/products/audio_visual/av_receivers_amps/cx-a5200/index.html
https://jp.pioneer-audiovisual.com/components/avamp/sc-lx901/detail/quality.php
https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-amplifiers_ap/pmasx11_ap
これらの機器は、付録のACケーブルも2極タイプだと思われます。

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