日本のトランジスタの命名法
日本でのトランジスタの命名法はJISで決まめられています。 JISとは日本工業規格です。
PNP と NPN で 2SA*** 2SC***となっているのは気がつく方が多いと思います。
それ以外にも色々決まりごとがあります。
2SA: PNP 高周波用トランジスタ
2SB: PNP 低周波用トランジスタ
2SC: NPN 高周波用トランジスタ
2SD: NPN 低周波用トランジスタ
2SJ: PチャネルFET
2SK: NチャネルFET
3SK: デュアルゲートNチャネルFET
という具合です。 そのあとにつづく数字はJISに登録した順番です。
連番なので、特性とか一切関係なく数字が並べられますから、当然、調べるのは苦労することになり、トランジスタ互換表なんてものがありました。 QC出版から出ていました。
完全に互換というよりは、交換しても問題がない上位のトランジスタがメーカーを問わず載っています。 便利といえば便利ですが、そうやって修理された機器が、同等の性能を発揮したのかどうかは不明です。 AF帯域なら問題ないのでしょうけど・・・
とは言え、お世話になった人も沢山いるのではないでしょうか。 電子パーツショップには必ず置いてありましたね。
追記==============================
その後、調べていたらわかったのですが、JISのこの命名法「JIS C 7012:1982」は 1993年に廃止されたらしい・・・
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=1848134
んじゃ、今はどうやって番号を決めているの???
« トランジスタのデータシートの読み方(2) | トップページ | ダイオードの種類と特徴 »
「電子回路」カテゴリの記事
- バランス入出力アンプの検証(2)(2023.03.27)
- バランス入出力アンプの検証(2023.03.25)
- 2023年 生産中のコンプリメンタリで使用可能なパワーMOSFETとドライバ段(2023.03.03)
- バランス入出力のアンプ部を実験してみることに(2023.02.24)
- MUSES03を久しぶりに検索してみたらニセモノが沢山(2023.01.21)
コメント