ベース接地回路の計算式
今日は、ベース接地回路です。
昔はMCヘッドアンプの初段に使われたりしましたが、近年ではカスコード回路にしか使用していないように思います。
なぜかwikiペディアに載っていない・・・
base common
ベース接地 | ||
入力インピーダンス Zin | hfe 1 Zin = (-------) (---) 1+hfe gm |
とても低い |
出力インピーダンス Zo | VA + VCE Zo = ---------- hfe IC |
とても高い |
電圧利得 Av | hfe RL Av = (-------) (-------) 1+hfe Rs+Zin |
大 |
電流利得 Ai | hfe Ai = ------- 1+hfe |
ほぼ1 |
※ VA アーリー電圧
q
※ gm = (----) IC ≒ 40 * IC
kT
q = 1.602x10-19 [C] ・・・ 電子の電荷
k = 1.3805x10-23 [J/K] ・・・ ボルツマン係数
T = temperature [K] ・・・ 絶対温度
カスコード回路、カスコードブートストラップ回路でこのベース接地を使いますが、入力インピーダンスが低いという点に注意が必要です。
興味がございましたら カスコード回路、続カスコード回路 もご覧ください。
フォールデッドカスコードという回路もあります。 忘れなかったら近いうちに紹介します。
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この回路を初めて見たような気がします。
勉強不足ですいません。
MCヘッドアンプに用いると聞いて、懐かしく思いました。
かつてだいぶ苦労して、SRPP-定電流負荷ソースフォローの無帰還を作ったのを思い出しました。
ネット上の情報だと、だいぶあるのですね。 無知を改めて知りました。
投稿: nGuin | 2014年9月12日 (金) 00時30分
nGuin さん
SRPPいいですね。定電流負荷なのに出力インピーダンスは低い。
TRの場合は、コレクタで出力するととてもインピーダンスが高い、ゲインが高いというのが
特徴と思います。
またTRは単独で使うことはあまりせず、沢山のTRの組み合わせで回路を組む
ことが多いですから、真空管アンプ回路からすると馴染めないかもしれません。
投稿: たかじん | 2014年9月13日 (土) 01時00分
たかじんさん
ご返事ありがとうございます。
その通りです。真空管だと単独で意味があるのですが、トランジスタ回路は、パターンで回路を読む感じなのですね。
このサイト全体を通して読んでみて、トランジスタ技術に書いてあった「エミッタの気持ちになる」の意味がわかりかけてきた用に思っています。
投稿: nGuin | 2014年9月13日 (土) 05時04分
nGuinさん
エミッタの気持ちは私にはわかりません(笑
わかりましたら、ぜひ教えてください。 できれば2SC2240さんの気持ちをお願いいたします。
投稿: たかじん | 2014年9月13日 (土) 09時44分