第3弾 完全DCヘッドホンアンプ 始動
フルディスクリートヘッドホンアンプ基板HPA-12の回路実装、第3弾目です。
元々、この基板は、回路の実装方法によって、幾つかのパターンの回路を作れるように工夫してあります。 この写真では入力のカップリングコンデンサは実装されていますが、入力端子はAC-INとDC-INがあって、簡単にDC入力へと変更することができます。
その前に、ちょっと寄り道させてください。 写真のセンターに写ってい白い筒状の部品は、スチロールコンデンサといって、昔のオーディオ機器には良く使われていました。
たまたま、電子部品屋で見かけて、ちょうど良い220pFがあったので購入しました。
3週間ほど前のことです。
このスチロールコンデンサ、通称スチコンは、ある時期を境に突然市場から消えました。
私がメーカに入社したときには、既に社内で使用禁止とされていました。
先輩に聞いたところ、熱に弱いからね・・・ と、なんだか頼りない返答。
音は割と良いと思います。
5~6万円程度の普及価格帯から30万円を超えるような高級機にまで使用されていました。 高級機では銅箔スチコンなんてものも搭載されていたようです。
25年くらい前のアンプなどには、わんさかと入っていたのに、どうしてこのような事態になったのか真相は私も知りません。 情報をお持ちの方は、ぜひともお聞かせください。
さてさて、ヘッドホンアンプの話にに戻るのですが、単純に入力をDC側へとつなぐだけではありません。 入力のトランジスタをFETに交換です。
そうしないと、入力バイアス電流が流れてしまい、ボリュームを傷めてしまいますし、ボリュームの位置によって出力にDCオフセットを出してしまうからです。
単純に差動の素子を2SK30ATMに交換してみました。
が、しかし。
残念なことに、ちょっと調整をしなければならない事態になりました。
カナル型のヘッドホンだと、ハムノイズが聴こえてしまいます。
MDR-CD3000というもうちょっと感度の低いヘッドホンでは聴こえません。
もう少しのところではあるようです。 ということで、久しぶりに、アンプのチューニング作業に入りたいと思います。
DCヘッドホンアンプバージョン 始動です。
お楽しみに。
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