ハムノイズ対策
さて昨日は、こんなことを書きました。
対策案1 : アンプの仕上がりゲインを下げてNFB量を増やす。
対策案2 : 電源リップルフィルタの抵抗値を大きくして、
電源リップルを小さくする。
対策案3 : ヘッドホン出力に抵抗をかます。
そうすると、ヘッドホン側からするとハムノイズを含めた音量が下がる。
対策案4 : FETの種類を変更する。 もっとgmの高いK170やK117に
することで、NFB量を増やすことができます。
3と4は、今のところやりたくない項目です。
理由は、3のヘッドホン出力に抵抗を入れると、抵抗値にもよりますが、音が遠くなると言いますか、生々しさが薄れるからです。
4の部品種類の変更は、単に部品性能に頼る方法なので、一番確実では
ありますが、回路の工夫的な面白みがありません。
ということで、1の対策を試してみました。 結果は、ちょっと減った。
続いて、2の対策も合わせてた場合。 かなり減った。
ハムの波高値
最初 : 120uV
1の対策 : 80uV
1+2の対策 : 40uV
カナル型でもさらに感度が高めのヘッドホンでは、僅かに聴こえるという程度に残っていますが、既に音質への影響が出てきていますから、ほどほどにしておきましょう。
また、このハムノイズは、ボリュームの位置には影響されません。 それにしても、信号に直列に入るコンデンサの撤廃は、影響力が大きいようですね。 黒ミューズと言えども、そこでマスクされてしまう音があったようです。
今まで聴こえていなかった新鮮さと、ナチュラルさがあって、DCヘッドホンアンプの良さがすでに垣間見えてきたような気がします。
楽しみです。
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