ヘッドホンアンプ基板でスピーカをならす
ちょっと試しで、スピーカにつなげて音を鳴らしてみました。
そうすると、意外にもちゃんとした音量で鳴らすことができたのです。
普通に使うには10Wくらいは最低でも必要かと思っていたのですが、そうでも無いようです。
ただし、スピーカの能率によるところが大きいので、一概に1Wで実用になるとは言い切れません。
現在の定数だと、約2.2Vrmsで頭打ちするので、計算上は6Ωのスピーカだとクリップレベルで0.8W程度、THD 10%なら1Wちょいのパワーしか得られません。
(一応、この程度のトランジスタを挿すことができるのは確認しました)
音質的な面から述べますと、ヘッドホンでチューニングしてきたため、非常に優しい刺激の少ない音になっていました。
ただ、残響音がとても綺麗に響き、ふわっとした雰囲気がとてもよく表現できています。
予想に反して、なんだか期待できそうな気配がします。
最終段はA1015/C1815のままですが、特に熱くはありません。
電源電圧が低いのが、ここではメリットになっているようです。
緻密できめの細かい音は、普段のアンプからは聴いたことのない音です。 もしかすると大出力パワートランジスタと比べると極端に小さい入力容量がなせる業なのかもしれません。
とは言っても、パワトラがないアンプでスピーカを鳴らすのは、ちょっと抵抗がありますね・・・
目いっぱい振幅できるように設定すれば、3.0Vrmsくらいでる可能性がありますから、6Ω負荷クリッピングレベルで約1.5Wの出力が出せる計算です。 そのときのピーク電流は約680mAですから、A1015/C1815の最大コレクタ電流をちょっと超えてしまいます・・・
音質的な観点から、最大振幅まで出せない定数となる可能性もありますので、今はあまり深く考えないようにしておきましょう。
デスクトップ、もしくはPCサイドスピーカをニアフィールドで聴くモニター的なアンプにできるかもしれません。 (そういうスピーカはもっていませんが)
小さいスピーカは、低音が薄く、能率が低めというのが多いので、そのあたりも考慮できればと思います。 今、ちょっとしたアイデアが浮かんでいます。
まあ、あまり期待はしないで下さい。
結果は、今週末くらいでしょうか。
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