Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« アンプの部品の差異について | トップページ | コンデンサの歪み »

2012年11月18日 (日)

コンデンサの直列接続

コンデンサを直列に接続することがあります。

 

ひとつは、耐圧を稼ぐとき

もうひとつは、有極性コンデンサのノンポーラ接続

 

C2

コンデンサを並列に接続するときは、特に問題が起こることは少ないですが、
直列接続は、若干注意が必要です。

コンデンサを直列に接続すると、容量は半分になることは、高校の物理で習うとおりです。

耐圧を稼ぎたいときの直列接続は、その中点の電位がどうなるか想像できますでしょうか。

実はちょうど半分の電位とはなりません。  というのも、絶縁は絶対ではなく、微小なリーク電流が存在するからです。 そして、そのリーク量にはバラつきがあり、また経年劣化で増えていく物もあります。 

そのため、コンデンサを直列にして耐圧を拡大するときは、高抵抗を並列に入れて、中点の電圧を制御してあげなければなりません。 少なくともコンデンサのリーク電流より多い電流を並列接続した高抵抗へ流すように設定します。  
可能であれば最初から高耐圧のコンデンサを使うのが得策です。

 

ノンポーラ接続は、もとの耐圧より小さめの印加電圧(一説には半分程度まで)で使うのがポイントです。 

電解コンデンサは、逆接続されると大きな電流が流れます。 本来、アルミ電解の電極箔は+も-もアルミであるため、どちらにでも電流が流れます。 そこで-極のみ化成処理を行なって耐圧を稼ぐようにしているとのこと。 

ところが、逆接続されるとその-極の化成処理が電気分解され、電流が流れだします。 また、その電気分解で発生するガスで内圧があがり、防爆弁を動作させるに至るのです。 

つい先日、私もやらかしたアレです。

ノンポーラ接続すると、片方のコンデンサは逆接続となりますが、もう一方のコンデンサは正接続ですので、そこでリーク電流は抑えられます。 リーク電流が抑えられているので電圧はその正接続されたコンデンサへかかり、逆接続側のコンデンサには電圧があまりかからないのです。  元々、電解コンデンサは逆側でも1V程度の耐圧があるとさるので問題ない。 という仕組みです。

 

※)電解コンデンサの逆接続時は、もう少し複雑な現象が内部で起きていますが、要約してあります。  また、逆電圧があまり大きくないとき、爆発しない程度のリーク電流しか流れず、そのうちリーク電流が減少して、(寿命は短いが)普通に使えてしまうことがあるらしいです。

 

※)電解コンデンサと同じく有極性のタンタルコンデンサというのがありますが、そいつは逆耐圧にめっぽう弱く、しかもショートモードで壊れる。燃える。火を吹く。 という特徴がありますので、ノンポーラ接続はしてはいけません。 そもそもオーディオ用で使うことは殆どありません。 

 

 

 

« アンプの部品の差異について | トップページ | コンデンサの歪み »

電子回路」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: コンデンサの直列接続:

« アンプの部品の差異について | トップページ | コンデンサの歪み »

サイト内検索(new)

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31