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2012年10月 7日 (日)

続 カスコード回路

オーディオ回路では、もう一つの違った目的でカスコード接続することがあります。

    Cascode2

アンプの初段にFETを使うと、いろいろメリットがあるというのは、以前にどこかで書いたと思うのですが、もう一度おさらいしておきましょう。

・入力インピーダンスを高くできるためDCカットのカップリングコンデンサにフィルム
 コンデンサを使用できる。

・初段の電流を増やしてもノイズが増えないため、スルーレートを上げつつノイズも
 低いアンプが実現できる。

・入力バイアス電流が非常に少ないのでDCカットのカップリングコンデンサを取り払うこともできる。

この3番目を実現するには、ひとつ条件があります。
それは、FETのVds電圧を低い状態に保たないとならないという点です。  というのは、JFETはVdsを10V以上にするとゲートリークがどんどん増えていくという特性があるからです。

パワーアンプなどでは電源電圧は40~60V程度になることが多いですから、何も工夫しないと初段のFETにはそれだけの電圧がかかってしまう事になります。

     Gateleak1

2SK170のゲートリーク特性 Vdsが2V上がる毎にリーク電流は1桁ほど増えている。

そこでカスコード接続です。 ドレイン電圧を3~5V程度に抑えてゲートリークを小さく抑えることによって、入力バイアス電流を非常に小さくできるのです。 同時に、FET側の許容損失も減らせられるので初段に沢山の電流を流すことができるようになります。
また、耐圧が少ないJFETも使用できるようになります。 

誰が考え出したのかは知りませんが、素晴らしいアイデアと思いませんか。

 

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