Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。 記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別価格でご提供させていただきます。
無料ブログはココログ

スポンサー

« ネットチェック を CADLUS X と BSch で | トップページ | 続 カスコード回路 »

2012年10月 6日 (土)

カスコード回路

古くはカスケード接続とも言ったりします。
バイポーラトランジスタで説明しますと

    Cascode1

Q1がエミッタ接地でQ2がベース接地となっていて、Q1の出力(コレクタ)にQ2の入力(エミッタ)が
接続されています。

 

Q2のエミッタの電位が殆ど動かないというのがミソとなっています。

Vbeはほぼ0.6V一定とみなせるので、Q2のベース電位が一定であれば、エミッタ電位も同様に一定です。 そして、Q2のコレクタ電流とエミッタ電流は、ほぼ同一であるためQ2のコレクタ側につながった負荷抵抗に電流が流れて、そこで電圧ゲインを得ることが出来ます。

電流だけ考えるとQ1のコレクタ電流をほぼそのまま、Q2の上側の負荷抵抗へ通しているだけといえます。

次に周波数応答について考えてみましょう。

まずQ1側をみてみます。 Q1のコレクタの電位が殆ど変わらないということからCobがミラー効果によって増大されませんから、ミラー効果による高域が落ちがなくなります。

Q2側が不思議に思うかもしれません。

というのは、Q2のベースとコレクタの間にも当然キャパシタンスがあります。 ですが、これが面白いところで、ベース接地ではエミッタが入力端子で、コレクタが出力端子となっていて、その間の信号は反転していません。
ですから、反転増幅で起こるミラー効果がでないのです。 そのため、Q2側の信号も高域はよく伸びていてQ1のミラー効果だけが蒸発したように消えたという事になります。

このようにカスコード接続は、高域を伸ばす回路技術ですから昔のRFアンプには良く使われたようです。

オーディオ的なカスコード回路の使い方は明日にしましょう。

« ネットチェック を CADLUS X と BSch で | トップページ | 続 カスコード回路 »

電子回路」カテゴリの記事

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: カスコード回路:

« ネットチェック を CADLUS X と BSch で | トップページ | 続 カスコード回路 »

サイト内検索(new)

2023年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31