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2012年10月26日 (金)

ACアンプのNFB回路

Nfb1

昨日は、この回路でした。    入力でDCをカットしたDCアンプです。

R1//R2 = R3 とするとバイアス電流のバランスがとれて出力オフセットを小さくできます。

この回路のNFBにコンデンサを入れてACアンプ化すると、

 

Nfb2

こんな形になります。

R2 = R3 でバイアス電流のバランスがとれます。

ACアンプ化のメリットは、直流で100%帰還となりますから、DCアンプより出力オフセット電圧が小さくなるという点です。

 

またNFB抵抗が同じ値のとき、アンプの入力インピーダンスを高くできます。

上の2つの回路図のR3の抵抗値に注目してください。

 

Nfb3

こちらは、FET入力のときに使える技で、DCは100%帰還して出力オフセット電圧を低く抑えこみながらも、交流は低インピーダンスでノイズが少なく、しかも電解コンデンサを排除しているので音質への影響も最小限というNFB回路です。 

R2の位置に高抵抗をいれる場合もあります。

そんなに珍しい回路ではなく、FET入力のアンプでは時折使われるテクニックです。

DCサーボを入れるより回路が単純で、良質のフィルムコンデンサを使うことで音質への影響が少なくできると言われています。

FETの入力インピーダンスが高いという特徴をよく活かしたNFB回路だと思います。

ここ3日間、バイアス電流とNFB回路のことをオペアンプで説明しましたが、ディスクリート構成のアンプでも全く同じです。  特にパワーアンプのようにゲインが少し高い場合、出力のオフセットが大きくなりがちなので注意が必要になってきます。

ACアンプも工夫次第で悪くはないです。 

 

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電子回路」カテゴリの記事

コメント

たかじんさん

いつもお世話になっております。
上記の説明で、「R2の位置に高抵抗をいれる場合もあります。」というのは、どういうことを意味しているのでしょうか?

また、C2の容量設定はどのようにして決定すればよいでしょうか?

よろしくお願いします。

n'Guin さん

何かの回路図をみてそう書いたのだと思うのですが、思い出せないですね。 すみません。

普通に考えるとR2を高抵抗にすればR1も比較的高い抵抗値にしないとNFB回路として機能しないですし、そうするメリットが見当たりません。

蛇足ですが、DCを100%帰還させる回路は、オープンループゲインが低めな回路に有効な手段です。 
例えば、オープンループゲインが40dB程度のアンプで仕上がりゲインを30dBにする場合、NFB量は10dBしかなく、DCアンプ構成ではDCドリフトという現象が出やすくなります。
ACアンプ構成にすれば、DC成分に対して40dBもNFBを掛けることができるため、DCアンプに比べて30dBほどDCドリフトを抑え込むことが出来ます。

たかじんさん

さっそくのレスをありがとうございます。

> 蛇足ですが、DCを100%帰還させる回路は、オープンループゲインが低めな回路に有効な手段です。 

この説明がぐさっと刺さりました。
Class AA パワーアンプで、コンパレータ状態になっているときに、ACアンプ化すれば、使える可能性が増えるのでは・・・と思ったのですが、どうせ自己発振してしまいますよね。

Class AA パワーアンプのほうは、MUSES 05 + TDA2030L にて、試行錯誤中です。 発振しても自己回復するところまで、きました。 まだ不安定なので、スピーカーにはつなげませんが。

n'Guin さん

R2高抵抗の一文は削除いたしました。

Class AA パワーアンプ コンパレータ化ですか。 動作不安定なアンプで起きる現象ですね。

どうにもうまく行っていないときの荒業として、仕上がりゲインを高くして正常動作するか見てみるという方法があります。 NFB量に起因して不安定になっているのでしたら増幅動作するようになります。

もちろんゲインを高くするとDCオフセットやノイズ面で不利になるのでそのまま使えるわけではありませんが、不具合箇所の切り分けとして役に立つかと思います。

問題はClassAAのC-amp側ですね。 こちらはゲインUPすることはできないと思われます。

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