初段のチューニング(2)
昨日は、初段を2パラ構成にして初段のエミッタ抵抗の値を変えてみましたが、ノイズ面からすると抵抗値が小さいほうがよいというのは根本的に変わりません。
響きの繊細さからするとエミッタ抵抗は82Ωくらいが良いと思ったのですが、やはりノイズをもう少し小さくしたいです。
さて、ここでもう一度、初段の電流を振ってみましょう。
今度はエミッタ抵抗は33Ω固定です。 この状態では高域が若干賑やかで明るめの音質ですがノイズはかなり小さく殆ど気になりません。
最初に電流を振ったときには、電流が多いと重心が低くちょっとダルい感じで高域は穏やか。
電流が少ないと高域は賑やかな音になっていましたので、今度は電流を増やす方向に振ってみます。
ただし負荷抵抗を1kΩより小さくするのは負荷が重過ぎると思いますので、2段目の上側の抵抗を変えます。 本当は2段目の上下に入っている120Ωのバランスを崩したくなかったのですが実験のためいじりました。
この抵抗を変えたあと盛大にDCオフセットが出ますので、初段の電流値を可変抵抗を回してオフセットが±5mV以下になるように調整します。
2段目のエミッタ抵抗値:
120Ω <---> 120+33Ω <---> 120+82Ω
初段電流値 :
1.2mA <---> 1.37mA <---> 1.61mA
音質:
賑やか <---> 少し華やか <---> 落ち着きのある音
僅かな電流値の違いで大きく音の印象が変わりました。
これはちょっとヤバイかも。。。
こんな回路図になりました。 初段2パラはやめています。
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