ボリューム
音量を調整する可変抵抗。
色々な種類がありますが、オーディオ用としては回転型が一般的です。
昔はスライドボリュームをつかったラジカセなんかが結構あったような気がしますが、スライドする機構は隙間があって、そこからゴミやらホコリやらが入ってしまい寿命を確保するのが難しいのです。
この写真は全てアルプス電気のボリュームです。
左から角40型、角16型、丸16型ですが、現在webサイトを調べると丸い16型以外はディスコンのようです。
いまだ角27型、丸50型がラインナップに残っているのは奇跡のようですね。
ちなみにTV画面は対角の長さをインチで表すけど、ボリュームは外形の幅の大きさをミリで表します。つまり16型は幅が16mmということです。
電子ボリュームが高級機に使われてきている現在、高級な可変抵抗はそう遠くないうちに入手困難になりそうです。
こちらはボリュームではありません。固定抵抗の切り替えアッテネータです。
いつか使おうととっておいたのですが、部品箱の中で壊れてしまっていました。ダイカストが粗悪品だったためか、ひび割れして軸が回らなくなっていました。
ボリュームは、音量を調整するだけの部品ですが、音質への影響がそれなりに大きいので、部品選定には気を 配る必要があります。それと、摺動子に直流電流を流してはいけません。
松下の可変抵抗器の注意点から抜粋しました。
どうしても直流を流すときはこのように摺動子側が+電位になるようにします。
サーメット型は摺動子に逆電流を流しても問題が起こりにくいと言われています。ただ、そのデータが見つかりません。。。
ついでに許容電力も気をつけなければなりません。
可変抵抗の許容電力は上図の①-③間の電力です。
①-②間の許容電力は ボリュームの位置によって減少します。
ボリューム位置が1/2なら 許容電力も1/2になります。
部品は正しく使用するのが回路設計の秘訣ですね。
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