東和電子のUSBスピーカー
ちょっと古い記事を紹介したいと思います。
東和電子:TW-S7です。
東和電子さんとは、以前の職場で基板の試作などをしてもらったりして、お付き合いのある会社さんなのですが、一時期、私の先輩が2人ほど勤めていた(現在はいない)少し思い入れの強い基板製造メーカーさんです。
PS2の配線パターンを設計していたという凄腕の技術営業A沢さんにも本当によくして頂きました。 現在もSONYを始めとしたAV機器の基板設計などを引き受けているという会社です。
そこの社長さん自身もAV機器メーカー出身ということで、自社ブランドを立ちあげてまで製品化したのがTW-S7という卵型スピーカーです。
詳細は上記WEBサイトを見てもらうとして、基板パターンがオーディオの性能や音質を決める重要なファクターであることは、意外と知られていません。
ノイズが乗るとか、チャンネルセパレーションなどはイメージしやすいとは思いますが、そういうレベルの話ではありません。
音のスピード感、解像度、広がり、奥行き、透明感、響き、歌声の生々しさなど表現力にかかってくる部分が、使用部品の違いと同等レベルで影響してくるのです。 使っている部品の持ち味を活かすも殺すも、基板パターンにかかっていると言っても過言ではありません。
それほど重要なのです。 業界ではこの配線パターンを設計する仕事をアートワークと呼んでいます。
ある意味ゲイジュツです。
この写真は、私の中で今でも強く印象に残っているPhilipsのアンプ基板です。
当時、CADメンバーがみな絶賛していました。 カゲの電子芸術とはこういうものなのかも知れません。
DigiFi No.7に付録のUSB-アンプが、同じく東和電子さんが手がけたものということで、少し気になります。
USBのバスパワーだけですが、電圧を昇圧して貯めておいて10W+10Wアンプにしていますので、一般的な6Ωや8Ωのスピーカーでも、それなりに鳴らせるというのが面白いですね。
正真正銘、プロのアートワークに触れられる良い機会かもしれません。
DigiFi No.7は2012年8月下旬発売だそうです。
回し者ではありませんよ。 興味がある方は立ち読みでもどうぞ。
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