初段の設計(2)
2SA1015と2SC1815の特性を見てみましょう。
まずは、IC-VCE特性から。 大電流時のグラフです。
hfeは大きくバラつくものなので、IB=0.2mAとか0.5mAとか、数値的な部分にはこだわる必要はありません。
それよりも全体的なカーブに注目してみます。
大きな電流のときは、やっぱりPNPとNPNで違ったカーブを描いているのが判ります。
次に、IC-VBE特性と思いましたが、A1015/C1815のデータシートにはIB-VBE特性が載っています。
ICに変換するのはIBに100とか150を掛ければよいと思いますので、あまり気にしないで
カーブを見ていきます。
スケールが違うので見にくいですが、注目するのは、直線領域がどこまで続いているのかという点です。
25度のときのカーブでいうとIBが100uAくらいまでは直線と言えそうです。
わりと良く似たカーブだと思いますが、熱くなるとPNP側の方のVBEが下がってきているようです。
その他、hfe-IC特性やft-IC特性なども見ましたが、良く揃っていると思います。
このことから上下対称差動回路にしても、いやな歪みの発生は少ないと思われます。
ますます、初段の回路構成をどうするか決められなくなってきました。
« 初段の設計(1) | トップページ | どこの国? »
「電子回路」カテゴリの記事
- トラ技10月号に載っていたONKYOの特許を調べてみました(2024.09.14)
- innocent Key さんがエミッタ抵抗レスバッファの検討をされていました。(2024.07.05)
- あのアンプの入力部について(2024.01.20)
- MUSES03がもやはディスコン!??(2023.11.03)
- ディスクリート・レール・スプリッタ基板を作ってみました。(2023.09.01)
« 初段の設計(1) | トップページ | どこの国? »
コメント