全体をつなげてみる(1)
初段、2段目、出力段の回路構成がきまったので、とりあえず繋げてみた回路はこんな感じです。
こうしてみると、つならない回路ですね。
基本に忠実というか冒険をしていないというか。。。 特徴という特徴がありません。
おそらく音はまともで、どんなソースもそつなく鳴る優秀アンプだとは思いますが、いまひとつ作る気がしないです。
ここから改善・改悪どちらか判別は難しいけど、面白みのある回路にしていかなくてはなりません。その理由は明らかで、自作アンプ、かつ回路図を公開する以上は、回路自体にも面白みをだす必要があるからです。
見た目のキレイさでは上下対称回路は逸品で、回路公開が目的ならそうするところですが、今回は実際の音でびっくりさせなければいけないと考えていますので却下しています。(※)
また、製品の回路ならデバイスのバラつきや寿命を考慮しながら、その特性も仕様を満たす構成にします。内部回路がどんなにつまらなくても、出てくる音は表現豊かに仕上げるのです。
んま、そういう音質検討を1ヶ月くらい試聴室を占拠して実験できたのは、以前の職場の良さでした。 それを許してくれた上司のおかげでもあります。 感謝しております。
今回は、面白みのある回路構成、かつ音も楽しめる回路としたい。 そして使用トランジスタも限定なので、結構ハードルは高いような気がしてきました。 気づくのが遅かった・・・ かも。
※ 上下対称が良くないという意味ではありません。 私が上下対称で良い音に仕上げる自信がないからです。 滑らかで艷やかにするのが難しいのですよ。。。 聴き比べると平面的で生々しさが足りない感じになってしまう。
そこが多くの高級アンプでも初段は上下対称ではない片側差動回路が採用され続けている理由のひとつなのではないでしょうか。 勝手な推測です。
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