2段目の設計
2段目の設計に入ります。
こんな感じがよいかと思います。 特に工夫はありません。
初段の定電流部分から2段目の定電流も作って2段目負荷を軽くしています。
2段目にカスコード回路を入れると、cobのミラー効果を抑制できるので高域特性が改善しますが、
回路が複雑化してトランジスタ数が増えてしまうので今回は採用しません。
仕上がりゲインが高くするような場合には高域までNFBを掛けられるようになるのでカスコード回路の利点が
大きくなります。 仕上がりゲインが3倍くらいなら別に気にしなくても良いと考えています。
また、2段目で位相補償しようと考えていますので、高域もこれ以上伸ばす必要もありません。
2段目回路の説明ですが、コレクタとコレクタがぶつかっている回路になっています。
このような状態では出力インピーダンスが高く、ゲインも高いです。
つまり、この時点では定電流性が強い出力となります。
出力抵抗の10kΩははおまけです。
こうやってI-V変換することで電流出力を電圧に変換する手法もあり、抵抗値を可変して可変ゲインアンプと
することも可能です。
2段目は差動ではないのでバリエーションがあまりないです。
明日からは終段(出力バッファ段)の設計をしていく予定です。
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