改善案(3)
今日で8月も終わりですね。
このヘッドホンアンプの開発を考え始めて1ヶ月が経とうとしていますが、いまだ完成には至っておりません。
読者の方々はそろそろ飽きている頃合いだと思いますが、適当にお付き合いくださいませ。
まず 初めにごめんなさい。
電源にTR式リップルフィルタをいれてハム対策しました。 が、そのトランジスタにはA1358/C3421を使ってしまいました。
電源なので勘弁してやってくさい。 アンプ部はまだA1015/C1815をかろうじて死守しております。
電源リップルが完全に聞こえなくなったので、音の印象が少し変わりました。
今まで低域のゆったり感が曲によってはだるさを演出していたのですが、芯がしっかりしてダブつきが治まりました。
この音質の変化はリップルフィルタの影響もあるかもしれませんので、音質検討では要注意です。
それでもなお重心の低さはあり、ハムに邪魔されて聞こえていなかった低域の音程の微妙な動きなどが
目に見えるように色鮮やかな表現で聴かせてくれます。 中高域は若干刺激が出てきましたが、
今のところ音量を上げても耳が痛くなったりするほどではありません。
ちょっと予想外でしたがA1015/C1815は終段に向いているように思います。 変則インバーテッド構成の
せいかもしれません。 結構、好印象の音の傾向です。 ハムで聞こえていなかっただけでした。
このあたりで一度S/N比を測っておきましょう。
1Vrms基準でなんと96dBもありました。(A-wait)
ちなみに30Ω負荷時のクリップポイントは4V弱。 大振幅でもひずみが増えていかない差動オペレーショナル
アンプらしい特性になっていると思います。 (ちゃんと計測していないのでグラフはありません。)
ただし感度の高いヘッドホンですとホワイトノイズ系のノイズがまだ僅かに聞こますので、次のターゲットはそちらです。
昔の記憶では2SC1815で十分なS/Nが簡単に得られたような気がしたのですが勘違いだったのですかね。
まあ、磁気テープ関連だったので元々ターゲットが大したS/N比ではなかったから問題にはならなかった
のかもしれません。
PNP初段にしておけば良かった。。。 と今頃思っても遅いですね。 ユニバーサル基板なので改造できるといえば
できますが、とても面倒です。 別の策を考えましょう。
ヘッドホンアンプの設計は求められるスペックが高くて面白いです。 そして良い勉強になります。
« 改善案(2) | トップページ | DigiFi No.7が売っていない・・・ »
「電子回路」カテゴリの記事
- アキュフェーズ ANCC 歪打消し回路シミュレーション(2)(2024.09.25)
- アキュフェーズ ANCC 歪打消し回路シミュレーション(2024.09.23)
- トラ技10月号に載っていたONKYOの特許を調べてみました(2024.09.14)
- innocent Key さんがエミッタ抵抗レスバッファの検討をされていました。(2024.07.05)
- あのアンプの入力部について(2024.01.20)
コメント