とりあえず試聴開始
A1015/C1815フルディスクリート ヘッドホンアンプの基板の配線がようやくつながり、火入れのときがきました。
DCオフセットの調整とアイドリング電流の調整を適当にやっておきます。
そして、ざっくりとクリップするまで入力をいれて、発振していないことを確認してからの試聴です。
音を聴いたあとにオシロで波形を見てみたら発振していたなんて経験もありますから、そこはあわてずに手順どおりにします。
ざっと1時間くらい聞いた感じの感想ですが、まず、残念なお知らせがいくつかあるようです。
・ハムが乗っている。 完全に電源リップルですね。 ブーンと聞こえています。
思ったよりPSRRが少ないようです。 何か改善策が必要です。
・DCオフセットがシビア
±5mVくらいには収まるようですが、一度調整して±1mVくらいまでおさえておいても徐々にドリフトしているようです。
正確にはまだ追っていませんが、もっとドリフトするようでしたら対策が必要です。
・ノイズが聞こえる(ホワイトノイズ系)
S/N比を測っていませんが、あまりにS/N比を気にしなさ過ぎたようです。 そういえば2SC1815(L)なん
て選別品があるくらいなので、実はさほどローノイズではなかったのかもしれません。
調整できるところは初段の電流値あたりなので、そこは試してみましょう。
良い面もあります。
・恐ろしくストレスフリーな音
おそらく2次歪みも3次歪みも少なく、マイルドな音質のため、ついついボリュームが上がります。
この点は活かしておきたいですね。
全体的にはダルい感じ。 夏ばてぎみの音というのがよいかもしれません。
そして何だか物足りない。 大切な何かがないような気がします・・・
さてさて、この回路をどう料理していきましょうか。 楽しみですね。
最悪、トランジスタの種類を交換なんてことにならないように祈っておきましょう。 私の部品箱には2SC2240が
眠っていて、初段のポジションを狙っているような気配がしてなりません。。。
改善前に少しエージングをしておかなければなりませんので、しばしの間お待ちください。
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