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2012年8月22日 (水)

シーマン回路ではなく。

シーマン回路は、今後、製造中止で入手しにくくなるトランジスタを湯水のように消費してしまうという、エコロジーじゃないアンプになっていますので、ちょっと保留したいと思います。

ということで、少し特徴のある構成のこんな回路で進めてみようと思います。
 

 
1015_1815_4

回路の説明をしておきますと、

■初段
  とくに特徴はありません。 エミッタに抵抗をいれてトランジスタの
  バラつきによる影響をおさえています。  定電流回路の電流調
  整に半固定抵抗を使用することにしました。  これによりDCオフ
  セットの調整をします。
  また、定電流回路の上流に定電流ダイオードをいれて電圧変動
  でも揺らがないように考慮しました。  FET式定電流回路でもよい
  と思います。 1~2mA程度流せばどんな回路でもOKです。 

■2段目
  位相補償は容量を最小限にとどめるようにしています。 ここに大
  きなコンデンサを入れるとスルーレートが下がってしまいます。
  バイアス回路は、後段のVBEが2つ分なので、非常に単純なダイ
  オード2発としました。 

■出力バッファ段
  あれこれ検討した結果、面白みのない回路になってしまいそうだっ
  たので、インバーテットダーリントンに挑戦してみましょう。 
  ドライバー段の方が3パラになっていて、ここで約35Ωまで出力イン
  ピーダンスを下げています。 ここが、他のインバーテッドとちょっと
  違うところです。
  それに終段のトランジスタが電流ブーストをしてくれて見かけ上の
  インピーダンスは下がり、リニアリティも良いという回路を狙ってい
  ますが、発振がとまらなかったりすると、回路変更するかもしれません。

■NFB回路
  初段の+入力と-入力から見た抵抗値を揃えておく必要があります。
  そうしないとDCオフセットが出力に出てしまうからです。  仕上がり
  ゲインは5倍くらいにしようと考えていますが、なかなか良い定数がなく、
  +入力側はそのままNFB回路の抵抗2つを並列にして、同じ抵抗値
  にするようにしました。
  コンデンサでDCをカットして、DC成分の増幅率を0(ゼロ)にしてしま
  う回路もありますが、電解コンデンサは、なるべく使用個数を減らし
  たいです。 サイズが大きいし音質への影響も大きいからです。

■定電流回路
  初段の定電流回路は、GNDに電流を流さないようにしています。 
  ±電源の両方から影響を受けてしまいますが、音声信号の基準に
  GNDを使っているので、余計な電流を流したくないからです。 

  こういった小さな心遣いが微小信号の再現性の高さに結びつくと信じ
  て回路を構成していきます。   効果は定かではありません。 

■抵抗、コンデンサの定数
  まだ最終ではありません。 なるべく種類を減らすような定数を選ん
  でいます。 部品をそろえるときにラクできるようにという事と、秋月
  などで100本単位で買うと単価が安くなるからです。

  計算上はシーマン回路の方が真の出力インピーダンスは低いはず
  なので、期待値としては一枚うわてです。
  どなたか作りませんか? 定数はまだ決定できていませんが。。。

  インバーテッドダーリントンによる効果は、私も未体験ゾーンです。 
  静特性はよくなりそうな気配ですが、実際の音はどんな感じか想像
  できません。 

  特性だけ良くて音はひどいという失敗作になった場合は、方針転換します。 
 
 
 

 

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