カソフォロだけ?
HyCAAが進化して 0dB HyCAAになったわけですが、真空管を使っても増幅していないのでは
意味がないんじゃないかと、自分でも思うところはありました。
実はアルパイン/ラックスマン D-107uというCDプレーヤーでも似たような回路構成になっています。
CDプレーヤーに真空管を使った独特の製品で、価格は12万円ほどする中級機です。
今みても格好良いですね。 こういうデザインは好きです。
音は聞いたことないんですが、この製品のために出力トランスを専用で設計したという凝り具合。
評判もなかなか良かったように憶えています。
このCDプレーヤーの回路構成は、DACからの出力を6CG7(なんと片側しか使っていない)のカソフォロに通して、OUTPUTトランスで出力という構成だったはずです。
この6CG7の電源もわずか12V。 0dB HyCAAと同じです。
果たしてカソフォロだけで真空管の特徴的な音がでるのかと疑問に思いながらHyCAAをカソードフォロアに改造したのですが、実際に出てきた音を聴いて安心しました。
単に真空管がブームというだけではなく、ゆったりと流れるその音楽を聴いていると、時間に追われる生活から逃避して、この世界だけゆっくりとした時間が流れているような錯覚を覚えます。
もうひとつ気になる製品があったのですが、情報が見つからず悔しい思いをしている製品があります。
ダイナコのCDV-2です。 このCDプレーヤーは、同期入社のE氏が設計に携わっていたのですが、かれこれ10年以上付き合いが途切れてしまって、どういうように真空管を使っていたのか確認できません。
彼は2A3の音に魅了されて、真空管回路を学生時代から習得していたという、根っからの回路設計者でもあります。
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