寄生発振とは
寄生発振というと、どんな発振かわかりにくいと思いますので、その波形の一例をあげてみます。
こんな感じで、信号波形がクリップする時や、クリップから回復する瞬間に現れる発振です。
パターンの引き回しが悪いと2段ダーリントンでも起こりますが、3段ダーリントンだと何らかの対策を講じないとかなりの確率で発生します。
また、終段がシングルより2パラ、3パラ・・・ と並列に接続した時のほうが起こりやすいと思います。
アナログオシロで観測していると、わずかに線が太くなるような現象で発見できることがありますが、デジタルオシロだと、特にテクトロのように線がもともと太いと、微小な発振を見落とす可能性があります。
メモリ長にもよります。 基本波形が1kHzと低く、寄生発振は数百kHzから数MHzとなるので、サンプリング落ちして画面に波形がでないこともあります。 そういう面ではデジタルオシロは”見逃し”が多いですね。
負荷を掛けたときだけ出る場合と、負荷を掛けていないときだけ出るときと、ボリュームmaxでは出ないときなど色々ありますので、注意深く波形を観測する必要があります。
もちろん両方のチャンネルを確認します。
一時期アナログオシロを3台ほど所有してましたが、相当ボロかったので全部破棄しちゃいました。
ある意味盲目です・・・
ところで、トライパスのTA2020も、この寄生発振が起きていました。 なぜでしょう。
理由はわかりませんが、内部回路はかなりアナログ的とみていいんじゃないでしょうか。
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