HyCAA改良? 改変?
Hybrid classAA Headphone Amplifier
真空管+オペアンプのハイブリッドで、テクニクスclassAA回路を使ったバッファのヘッドホンアンプである。 略してHyCAA ヘッドホンアンプ。
いろいろ弄ってみた結果。 やっと到達点に達しました。
当初の回路とは使用する真空管も変わってしまい、その使い方まで変更しました。
回路図は、ご覧の通りです。

今までは、ヘッドホンアンプのゲインは3~5倍程度欲しいと考えていましたが、nabeさんの所を見ていると、0dBでも良いのかなと思いはじめまして、カソードフォロアに実験的に変更してみました。
これが、思いのほか良い効能がありました。
1.ハムノイズが激減
いままで使ってはならないと思っていた秋月スイッチングアダプタでも、ほとんどノイズなし。
PC周辺用スイッチングアダプタだと、S/N比100dBになりました。 ボリュームMAXでも無音です。
ぺるけ式HPAと同等レベルです。 私も驚いています。
2.真空管のシールドがいらない
カソードフォロアにすると、プレートは電源直結になります。 真空管のガラスの中で一番外側に見えている黒い金属板は、実はプレートです。 これが電源に直結というとシールドしているのと同じことです。
ということで、外部にシールドをつけなくても、外来のノイズ拾わなくなりました。
真空管に手を近づけたり触ったりしても「ブーン」とか「ジー」とかいいません。
3.歪が激減
カソード接地のときと比べて、歪み率は1/10程度に下がりました。
ですが、やはり2次歪みを主体とした真空管らしい歪みは付加されていますので、独特の雰囲気はそのまま楽しめます。
4.オペアンプを低インピーダンス駆動
カソードフォロアにより、インピーダンスが下がった状態でclassAA回路へと信号を伝えています。 これにより、前段にプリアンプがあるのと似た状態となり、音にチカラが出ます。
5.ボリュームのギャングエラーが減少
アンプのゲインが0dBなので、必然的にボリュームの位置が上がります。 大音量で聞くには、1時とか2時方向まで回します。 いままで8時とか9時方向で使うことが多かったので、ちょっと気持ち的にビビリますが。 このおかげで、音量の左右の大きさ違い(専門用語ではギャングエラーといいます)がありません。
小さい音で聞いても、ギャングエラーの影響を受けないというのは、思っていたより快適です。
6.反転アンプではない
カソード接地回路では、信号は反転していました。 その後のオペアンプ段でもう一回反転するのは、ちょっと回路が複雑になりますから、気持ち悪いと思いながらも諦めていました。
真空管段をカソードフォロアにすることで、非反転回路構成となり、気分もすっきりしました。
ということで、HyCAA改め 「0dB HyCAA」の誕生です。
いつも単純なネーミングですみません。

この波形は、0dB HyCAAの1mW時の歪みモニター波形です。 このように、綺麗な2次高調波となっています。
音質的な話ですが、もとのHyCAAのように飽きるほどの歪みの追加ではなく、適度な2次高調波が味わい深く響き、音の輪郭などがはっきりと聞こえるようになります。
また、細かい音の表現もわりと得意なようで、S/N比が高いのも手伝ってか、ピアノの余韻やストリングスがとても綺麗です。
高域にはキレがあって爽やか。 低音はちょっと軟らかめです。
音は、使う真空管のメーカーや種類によって変わってくる可能性が高いので、あくまでも一つの例として参考程度に受け止めてください。
« HyCAA まとめのページがないのは | トップページ | 0dB HyCAAの特性 »
「ヘッドホンアンプ」カテゴリの記事
- HPA-7 マザーボード修正と測定の続き(2026.10.12)
- HPA-7 もろもろ測定(2026.09.29)
- HPA-7 出力段のシングル、3パラ、5パラ、7パラプッシュプルを比較(2026.09.23)
- KSC1845、2SC2240、2SK2881 聴き比べ(2026.09.22)
- 普通のテスターでhfe直読! トランジスタをhfe選別してみました(2026.09.19)




コメント