YAHAアンプの歪率特性
友人からオーディオアナライザを借りてきたので、測定してみました。
YAHAの性格上、歪率特性を公表していたりする人はあまりいないようなので、ここに載せておきます。
負荷抵抗は30Ωです。
歪の多くは2次歪と3次歪。 クリップポイントは約4mWでした。
これはNE5532がRail to Railオペアンプではないため、電源から1.5vほどは増幅できなくてクリップして
いると思われます。 改善の余地はあります。 最低でも20mWくらいまではクリップしないようにしたいです。
S/N比は78dB(A-WAIT、500mVrms)
とあまり良くないですが、聴いていてノイズが気になるほどではありません。 並のFMチューナーよりは良いです。
注目したいのは、100Hz、1kHz、10kHzで歪が変わらないという点です。
可聴帯域の全域で1%ほどの歪が発生。
と書くと良くない印象ですが、YAHAの場合は1%のエフェクト量といった感じの方が正しい表現なのかもしれません。
カソード抵抗をもっと低くするとエフェクト量は増える方向になります。
オリジナルの0Ωだと2%~5%程度のエフェクト量になるんでしょうか。 時間があったら試してみたいです。
これだけ沢山の歪があるのに、その音は暖かくやわらかで、うるささは全く感じません。 不思議です。
バラック状態で感じた、乾いていて透き通った音はどこに行ったの?
ハムノイズがミックスされてそう感じただけだったのかもしれないですが・・・
« 聴感補正 S/N比の測定 | トップページ | YAHAアンプ 特性改善と測定結果 »
「ヘッドホンアンプ」カテゴリの記事
- 3.5mm 4極コネクタの怪(2020.09.02)
- ヘッドホンの鳴らしにくさ選手権(2020.08.16)
- 新ヘッドホンアンプHPA-1000用の電源基板について(2020.04.19)
- HPA-1000の歪率を計測(2020.04.12)
- HPA-1000の動作電流と感想(2020.04.09)
コメント