結局、飽和領域とは
バイポーラトランジスタでは、ベース電流=少数キャリアが十分に蓄積されている、過剰蓄積電荷(飽和電荷)となっている状態。
FETでは、ドレイン電圧を上げてもドレイン電流が増えていかない(飽和ドレイン電流)状態。
のことを言います。
つまり物理的・デバイス的な観点から飽和領域と呼んでいるので、それらをつかった増幅回路の
動作状態からつけた名称ではないんですね。
5極管はFETと同様にプレート電圧を上げても電流があまり増えない状態で間違いない。
3極管は、プレート電圧をあげるとプレート電流が増えてしまう。
大雑把にいうと直線的な領域では抵抗のようなもの。
しかしながら、オフセットをもたせたようにグリッド電圧でプレート電流をコントロールも出来る。
増幅的な観点からは、電圧が動いても、出力電流(または出力電圧)が変わらない方が理想的です。
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