ヘッドホンの駆動に必要な電圧/電流について
ざっくりと、ヘッドホンアンプに求められる出力電圧と電流を計算してみますと、下記のようになります。
電圧(rms) 16Ω 32Ω 64Ω 120Ω
1mW 126mV 179mV 253mV 346mV
5mW 283mV 400mV 566mV 775mV
10mW 400mV 566mV 800mV 1.10V
50mW 894mV 1.26V 1.79V 2.45V
100mW 1.26V 1.79V 2.66V 3.46V
電流(rms) 16Ω 32Ω 64Ω 120Ω
1mW 7.9mA 5.6mA 4.0mA 2.9mA
5mW 17.7mA 12.5mA 8.8mA 6.5mA
10mW 25.0mA 17.7mA 12.5mA 9.1mA
50mW 55.9mA 39.5mA 28.0mA 20.4mA
100mW 79.0mA 55.9mA 39.5mA 28.8mA
どちらもrms(実効値)表記ですので、正弦波のピークは1.41(ルート2)を掛けた値です。 アンプはそのピーク値を満足する必要があります。
インピーダンス32Ωで100mWを満たすためには
±1.79Vx1.41= ±2.53V
±55.9mAx1.41=±78.8mA
という出力が必要ということになります。
オペアンプIC単体でこの電流条件を満たすのはごく限られたものだけと思います。
近くのヨドバシカメラで試聴したら、このヘッドホンの音がなかなか良かった。 ゼンハイザーもすごく良いですね。
ちなみにこのヘッドホンはHD598というモデルらしい。 色が特徴的です。
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