ぺるけ式HPA改造まとめ
手持ちの部品で、どうにか音がまとまってきましたので、改造項目とその理由を書きたいと思います。
1.ダイヤモンドバッファのアイドリング電流増加と出力の低インピーダンス化
当初24mAだったアイドリング電流を、前段82Ω->100Ω、終段
10Ω->4.7Ωとすることで55~60mAと増加。 これで60Ωのヘッド
ホンを100mWまでA級動作でドライブできる計算です。
温度補償をしていない回路では、エミッタ抵抗を4.7Ω以下にする
のは、ちょっと危険ですので、このくらいが妥協点ではないでしょうか。
音量を上げていったときに耳障りな歪み(高域)は、かなり低減しました。
何より、憧れのA級アンプが簡単に実現できるのは、ディスクリート
ヘッドホンアンプの良いところなのでA級にしない手はありません(笑
2.電源のリップルフィルタ抵抗(33Ω)のバイパス
なんとなく馬力がない、ボーカル領域が引っ込んでいるというのは、
これのせいでした。
真空管アンプでは、わりと高抵抗(100~1K、5Kなど)を電源に入
れて、電圧降下とともにリップルをフィルタリングする手法をとる
ことが多いのですが、実は、半導体アンプでは、殆ど見かけません。
理由は定かではないのですが、電源インピーダンスが上がってしま
うと、音質に影響が出やすいのかもしれません。 そのために、
高価な電解コンデンサを投入するのも、なんだか気が引けますので・・・
ぺるけ式HPAの良い所として、特別な部品を使わないという趣旨
は正しいと思うし、私も大賛成です。
ということで、33Ωはバイパスして、電源インピーダンスの低下を図ります。
3.ヘッドホンGNDリターンを、電源デカップリングコンデンサへ直接戻す
左右に分かれてるデカップリングコンデンサのマイナス端子同士
を、配線で直結し、そのセンターへヘッドホンのGND線をつなぐ。
これで、ヘッドホンに流れて戻ってきた電流は、増幅部
(サミングポイント)へ邪魔をせずにデカップリングコンデンサへ
と戻ります。
実際の音質は、予想していたほど変化がありませんでした。
わずかに、濁りみたいなのがとれて
大音量時の残響音がきれいに広がるようになったと感じました。
2.の改造と合わせて、チャンネルセパレーションはデカップリング
が独立していた方が良さそうなものですが、こちらの方が、よく広
がるように聴こえるのは面白い現象です。
4.ヘッドホン出力の部分に10Ωを直列に挿入する
MDR-CD3000のみ、大音量にすると高域のうるささがあったので、
こういった対策になりました。 50mmという大口径のドライバ
ユニットゆえに、大きな逆起電力が帰ってきていたのかもしれません。
最終段の4.7Ω//4.7Ω に対して約4倍の10Ωという抵抗を入れる
ことで、逆起電力を最終段で吸収しやすくなるかと思います。
あまり大きな抵抗値をいれると、もっさりした(優しい)音になる
ので私の好みではありません。 ほどよい所におさえておく
必要がありますが、今回は、元エミッタ抵抗の10Ωを使いました。
ただそれだけです。
とりあえず、支障なく聴ける音質がえらるようになりました。
もし同じように、高域がうるさいとか、ボーカル領域が引っ込んでいると感じている方がいらっしゃいましたら、改造してみてはいかがでしょうか。
元の回路があれば、100Ω_1/4w 4本、4.7Ω_1/4w 4本、配線10cmといった程度の材料ですみます。
その後、若干の定数変更があります。改造まとめ(2)も御覧ください。
追記 ======
ぺるけ式ヘッドホンアンプ改造&調整まとめに情報を集約しました。
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