ぺるけ式ヘッドホンアンプのGNDリターン
さてさて。 エージングの効果も進まない状態になってきましたので、
先日のGND周りの変更を試してみました。
オリジナル(訂正後)の実装図にヘッドホンへの電流を書いてみますとこのようになります。
汚い絵ですみません。
ヘッドホンのGND端子へは、ボイスコイルを駆動した電流がそのまま戻ってきます。
分かりやすく説明するために、定常状態から+側へ振れた瞬間の電流を記載しています。
まずいと思うのは、初段の増幅部の基準にしているGND線へ、リターン電流が流れているところです。 (ちなみに、ぺるけさんの改訂前のGNDリターンは、電源デカップリング近くなので問題はないと思います。)
こちらが、変更後の実装図です。 左右チャンネルの電源デカップリングの-端子同士を配線でつなぎ、そのセンターへヘッドホンGNDをつなぎます。
こうすることで、電源の独立性は半減するかもしれませんが、もともとヘッドホンのGNDが共通なので無視します。 それより唯一の増幅部の基準ポイントに、ヘッドホンのドライブ電流が流れなくなります。
それでは、その効果はどれほどのものでしょう?
実際に聞いてみたところ、思ったほど違いが感じられません・・・
音量を上げた時に気になる耳障りな歪が邪魔をしていて、それどころではない感じです。
つづく・・・
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