Select Your Language

免責事項

  • 本サイトの情報の利用、内容、サービスによって、利用者にいかなる損害、被害が生じても、著者は一切の責任を負いません。ユーザーご自身の責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

    本サイトで頒布している基板およびキットは、技術者、またはそれに準ずる電気的知識をお持ちの電子工作ファンの方のためのものです。 一般のオーディオファンの方のためのものではありません。
    また、頒布基板およびキットは、いかなる条件でも動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。

    電子工作では、火傷、感電、火災などの可能性があります。 十分に注意をして作業して下さい。

    営利目的のご使用は認めておりません。  記事の転載や、基板・キットの商用利用の方は、ご連絡ください。
    学生やサークルの学習目的でまとめてご購入する場合は特別なコースをご用意させていただきます。

« ArchLinuxでALSAドライバモジュールをコンパイルする方法 | トップページ | WIRELESS WORLD 1989 »

2016年4月24日 (日)

Dnote フルデジタルスピーカー駆動アンプ とヘッドホン

Dnoteというフルデジタルスピーカー駆動アンプICをご存知でしょうか?

 

1年半前、「世界初フルデジタルUSBヘッドフォンはどんな音? Dnote採用オーテク「ATH-DN1000USB」を聴く」「DSDにも近い? フルデジタルスピーカー「Dnote」とは」など結構メディアに取上げられていたので頭の片隅に残っている人も多いかと思います。 

今ごろ? とは思いますが、昨年、コメントを書き込んで下さった方が、とても気に入っているご様子でしたので、個人的にも気になっていました。 

 

Dnote7 

デジタルのままスピーカーを駆動してしまうという発想は、PDM(DSD)やPWM出力のフィルタレス駆動アンプと一緒と言えば一緒。 ですが、Dnoteはボイスコイルを4セット用意して、電力効率も格段に良くしているのが特徴です。 

16bitや24bitのデータをデルタシグマ変調で1ビット化しているのは、今や普通のDACの仕組みです。Dnoteでは、1ビットではなく4bitや3bitに変換しています。当然、1ビットにするよりもビット数が多いので分解能・量子化ノイズ的にも有利ですし、少ない次数のデルタシグマ変調で済むので音のダイレクトさにも貢献します。 

深い次数のデルタシグマ変調は、可聴帯域のノイズフロアを押し下げる効果が高くなると共に、発音が優しく、キレイな音に変化する傾向があるように思います。(あくまでも私感です)

TI社のPCM1792シリーズのようにマルチビットと1ビットのあいのこのようなアーキテクチャに似ているかもしれません。 それもそのハズ。Dnoteは、元TI、いや元バーブラウンのDAC開発チームの流れを一部くんでいるそうなのです。 

 

Satolexrights  

 

この方式の最大のウィークポイントは、通常のスピーカーが使えず、ボイスコイル4系統という特殊なスピーカーが必要な点です。 また、EMC(輻射ノイズ)の観点からも、アンプとスピーカーの距離を伸ばしにくいと思います。 

 

Dnote7_0 

 

前置きが長くなってしまいました。

Dnote搭載のヘッドホンは、現在3種類あるようです。

・オーディオテクニカ ATH-DN1000USB  24bit/192kHz
・サトレックス DH291-D1
・CQ出版 DNHR001TGKIT

 

CQ出版とサトレックスは、どちらもホシデン製です。

fs:48 kHz, 96 kHz
bit:16 bit, 24 bit
IC:Dnote7U (USB接続)

完成品か自作キットかの違いが主だと思います。当然、入手するならDIYを楽しめるキットです(笑

ついつい写真を取らずに、がんがん半田付けをして完成させてしまいました。

と言うのも、ボイスコイルが3系統もあるため配線が多く、組み立て手順書を真面目に読みながら真剣に作業をしてしまったからです。 まあ、終わってみるとそんなに難しくはありませんでした。時間にすると30~40分ほどです。 配線が細いので先の細いピンセットは必須と思います。

Dnote7_a 

このようにボイスコイルは3巻きあります。 ハンダ付けにはピンセットが必須。 

 

PCはWindows7機で試しました。USBを接続するとドライバは自動でインストールされます。PC側のボリュームを100%にしておくとデジタル領域で減衰させずにビットパーフェクトのままヘッドホン内部まで転送できると思います。 ASIOやWASAPIを使うと良いです。音量調整はヘッドホン本体の音量スイッチで行います。

 

さてさて、本題の音質ですね。

まだエージングが十分ではない100時間程度の時点での感想です。

なんといいますか、完全デジタルヘッドホンという割りに懐かしい音がします。 誤解を招くような表現になってしまいましたが、これは悪い意味ではなくて、昔のマルチビット時代の、俗にいうデジタルくさいガツンとしたスピード感のある音なのです。 例えるならば、PCM56を2倍オーバーサンプリングで鳴らしているかのような懐かしさです。

デルタシグマ変調の1ビットDACばかりになった現代においては、一周回って新しい音かもしれません。

 

もう少し真面目にレビューすると、音域は超低音も超高音も伸びているようには聞こえません。 しかし、低域から高域まで全ての帯域でスピード感と音色が統一されています。

また、中低域にパワー感があって、その音圧が心地よい疲れを誘います。ライブハウスでロックを聞き終えたような疲れです。ダイレクトでソリッドな音です。

暗ノイズは、僅かに聞こえます。 アナログアンプのような「サー」というキメ細かいノイズではなく 「ザー」 というパワー感のあるノイズ音です。 気になる人は気になるかもしれません。 

 

空間に消えていく残響音をキレイに聴かせてくれるタイプではありません。 スタジオや、音楽練習室のようにデットな部屋でモニターしているかのような音です。 これが、アナログ化しないでボイスコイルまでデジタルで届けた音の特徴なのでしょうか。 チャンネルセパレーションの良さは、さすがダイレクトデジタルとしか言いようがないです。 左右で混ざる部分が極端に少ないので当然ですかね。 

Dnote7_1  

エージング後、ちょっぴりコンデンサを追加してみました。 パワー感が減って自然な表現がでるようになりました。 

 

全体的には、この価格を考えなければ1台持っていても悪くない(面白い)ヘッドホンだと思います。 

USB接続のヘッドホンアンプ1万5千円+ヘッドホン1万円くらいの品質を考えると悪くない選択かもしれないです。 

iPhoneやAndroid機とUSBでダイレクトに接続できるという情報もあります。 もしかすると、本領を発揮するのは直接スマホに接続した時なのかもしれません。 ポータブルのハイレゾDAC兼ヘッドホンアンプが要らない点は、持ち物が減るのでメリットがあります。 ただ、「トランジスタ技術」と書いてあるのは、ちょっと。。。 何かシールでも貼ると良いでしょう。 

 

重さは軽いのですが、私はメガネをしているので、このタイプのように耳にのせるヘッドホン(Grado SR225なども同様)では長時間のリスニングではメガネのツルの部分が当たって耳が痛くなります。 (メガネの形状にもよると思います)

音は、上記のようにマルチビットDAC、NOS-DACのダイレクト感が好きという人には合っているかもしれないです。 

Dnote搭載のヘッドホンをブログ等でレビューしている人をあまり見かけないのはやっぱり購入者が少ないためと思われます。 192kHzまで対応しているATH-DN1000USBが2.5万円くらいなら状況が変わったかもしれないなって思います。 

デジタル式ノイズキャンセラーなど、もっとモバイル向けの機能を搭載してくるか、価格がこなれると今後バケる可能性を秘めているかもしれません。 面白いヘッドホンなのは確かです。 

 

以上、久しぶりのヘッドホンレビューでした。 

どうも、私がヘッドホンのレビューをすると辛口になるようです(笑 

 

 

 

 

にほんブログ村 PC家電ブログ PCオーディオへ にほんブログ村
ブログランキングに参加中です。 めざせ1位! 
もしよろしければ「ぽちっと」お願いします。 



« ArchLinuxでALSAドライバモジュールをコンパイルする方法 | トップページ | WIRELESS WORLD 1989 »

ヘッドホン」カテゴリの記事

コメント

デジタルヘッドホンの感想をお聞かせいただき、ありがとうございます。
ご指摘の様にレンジ感やノイズに難点があるので、リスニングルームでゆったりとというより、個人的には移動時のBGM用に適合すると考えています。
iPhoneやiPodでは、ちょっとゴツくなりますが、Lightning-USBカメラアダプターを使えば、直接出力できます。

ポタアン無しこの音なら、携帯性を考えてもアリかと。
(最後の1文書く前に送信してしまいました)

ATH-DN1000USBを購入して半年のエージング、聞きやすくなりました。サトレックス(ホシデン)もそうですが耳の良い人には少しホワイトノイズが聞こえますね!
でも、帯域感・音圧感はアナログヘッドフォンとは一線を隔している様です。デジタルだけのリアリティのある再生音が楽しめます。6万円は高いですが、それだけの付加価値はあります。
SONYのハイレゾヘッドフォンやオーテクのハイレゾイヤーホンも持っていますが、現在主流で使用しているのはATH-DN1000USBです。
音は固いが、忠実性を感じます。SONY製は低音持ち上げてます(若者やアジア系向けを意識しているのかも)。

きゅうさん

はやりポータブル使用が向いているのでしょうか。

さんぼんさん

> 音は固いが、忠実性を感じます。

なるほど。 その表現は的確ですね。 そう思います。 

たかじんさん

しっかりとしたメリハリの効いた音ですし、比較的軽くて装着感も悪くない(耳載せ型なので、長時間の使用でメガネのツルの部分が痛くなるのは私も同じですが、私の場合には許容範囲です)ので、電車の雑音の中などが良いと感じています。
iPodに入れたPCMやDSDのファイルをONKYOのHF Playerで再生すれば、ポタアン無しでハイレゾファイルの再生が可能ですから、捨てがたい魅力があります。(残念ながら、DSDはPCM変換されての出力ですが)
「トラ技」のロゴはちょっと恥ずかしいですが・・

きゅうさん

ONKYOのHF Playerでも使えるんですね。iPhoneとダイレクトにデジタル接続できるメリットはなかなかですね。

その後、いろいろと試していたら、foobar2000でSoxリサンプラーを使って96kHz/24bitでWASAPI出力すると繊細さと力強さとが同居して色の濃い音楽を奏でることがわかってきました。

サーというノイズは普通のNCヘッドホンでも聞こえるので、それと同等と考えると許せるような気もします。

もっと流行るといいですね。 Dnote

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/587107/63529366

この記事へのトラックバック一覧です: Dnote フルデジタルスピーカー駆動アンプ とヘッドホン:

« ArchLinuxでALSAドライバモジュールをコンパイルする方法 | トップページ | WIRELESS WORLD 1989 »

サイト内検索

Sponsors link

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ