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2013年5月 6日 (月)

OTL回路とは

OTL回路とは Output Transformerless circuit のことなのですが、
真空管を使ったアンプではアウトプットトランスというトランスが使われていました。

最終段からの出力のインピーダンス変換とDCカットの両方を一気に実現するために必要不可欠なアイテムでした。
 

6as7otl

そして、そのトランスの良し悪しが音質の良し悪しに直結するものでもあり、球選びと同等か、それ以上のファクターを占めているものでもありました。

このアウトプットトランスを排除したのがOTL回路です。
 

しかし、真空管アンプでOTLを実現するには非常に大変なことでした。
 
まず、出力インピーダンスを下げるために複数の真空管を並列に接続しますが、その特性を揃えてあげないと電流が特定の球へと集中してしまいます。

 

また、トランジスタやFETのようにコンプリメンタリペアが無いため、準コンプリメンタリ構成としましたが、DCオフセットが出てしまうため、コンデンサを使ってDCカットしているアンプも多くありました。 また、ハイサイドのみの駆動としたものも存在したようです。

 
 

OCL回路(Output Capacitorless circuit)というのもあり、OTL回路で出力コンデンサが付いているものと付いていないものがあったため、明確に区別するためにこのような用語もでてきたように思います。 OCLでは、出力のDCをカットしていないため、低域の周波数特性が優れているという特徴があります。

 
OTL、OCL ともに回路が大掛かりで調整箇所も多かったため、一部の超高級機にしか採用されませんでしたが、音質は非常によかったと言われています。

 
 
 
現在の半導体アンプの殆どがOCL回路です。 これは、真空管に比べて低インピーダンスで出力することが容易で、しかもDCを押さえ込むことが難しくないためです。

  
当然、真空管アンプと同様に半導体アンプでもアウトプットトランスを使うことが可能で、マッキントッシュは半導体アンプになった、今現在も出力にトランスを入れているのは有名な話です。

音つくりの一貫としてアウトプットトランスを使用しているんだと思います。

 

 

 
Mc302  
 

 

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電子回路」カテゴリの記事

コメント

 たかじんさん。こんばんは。
まさに温故知新でして、真空管アンプでトランスを排除したものがないかと
いろいろ探していてYAHAも試したものの、インピーダンス変換用としてMOS-FETを
使った物も、悪くはないが、そこそこといった具合でした。
OP-AMPを使用した物は、ClassAAを使っていませんので、+24V以上かけてみて動作させて
みるのが最後の望みかもしれませんが。

OTL化しても、真空管の+b電源を通常どおりの電圧にしようとすると、
12Vから200Vを得るには昇圧用のICでも可能ですが、小型昇圧トランスを使用したものでも、
完全にノイズを取り除く方法がなく、結局は重くかさばる電源トランスに勝るものがなくて
頓挫してしまいました。
なかなかうまくいかないものです。

まるはさん こんにちは

YAHAは、面白いですね。 あの回路で音がでるなんて驚きました。 ただ絶対的な高音質を
求めるのではなく真空管の雰囲気を楽しむ、電子工作を楽しむものとして割り切ることが必要かも
しれません。

真空管の種類を選んで、また電源電圧を高くすることで、良い音になってくるとは思いますがYAHAの
手軽さから離れていってしまうのが難点ですかね。

スイッチング電源で昇圧するのはせいぜい2倍から3倍程度にしておくべきかもしれません。 20kHz以上の
帯域外ノイズといえども、やっぱりノイズがあると音に響いてきてしまうように思います。

難しいですね。  でも、そうやって悩むことも、電子工作の醍醐味。 楽しみ方のひとつという気がします。
 

何か面白いアイデアが浮かんだら、まず試してみる。  ワクワクします。 よね。

真空管OTLについて述べさせていただきます、長くOUT付きのAMPを制作してきましたが、数年前にOTLの元祖と言われている、米国フッターマン式AMPを制作しました。球は12B4Aを10本使用の
OTLAMPをほゞ原回路を踏襲したモノラールAMPを完成しました、このAMPの特徴と長所は前段回路に6AN8を1本と電源回路は半波整流回路が採用されなおかつチョークは使わずコンデンサのみで構成されていることです、多くのOTLAMPは前段回路に打消しコンデンサーが使用されていますがフッターマンAMP(バージョン2式)は電流式打消し回路で構成されていますので私は好きです、真空管OTLはフッターマン式が最高だと思っています、一つだけ難点は6AN8Aの選定
にはノイズの少ない球が要求されますね。2000年のラジオ技術誌
に制作記事を参考にして作りました、現在までノントラブルで運用しています、最後になりますが、出力は12W(16Ω)です。

naoki さん

フッターマン式ですか。 面白い情報ありがとうございます。OTLというよりコンデンサも排除したOCLなのですね。 素晴らしいです。

オフセット電圧など出ないのでしょうか?

AMPを完成して6年経過しましたがノントラブルで今日に至りました
このAMPの弱点は夏は暑くなるので少々厄介です、スピーカーには
EMI社のDLS529(4オーム)をピアレスのMTを介して楽しんでいます、パワーもありますので出力不足はありません、それにしても60年以上も前によく考えた回路ですね、OTLAMP信奉者には是非味わってほしいものです、NFBが30db掛けてあるので入力トランスを
入れています、電源回路にはチョークがないのには感心しています、
スタガー回路の採用にも感心しています、最善なOTL回路だとおもいます、電源トランスさえ特注すれば案外安くできます。使用パーツは出来るだけ最高なものが良いと思いますね。調整箇所が少ないのも良い
ですね、

NAOKIさん

6年トラブルなしというのは素晴らしいですね。 回路設計に無理がない証拠ですね。

30dBにおよぶNFBを安定して掛けられるのは、回路中に位相が回る箇所が少ないからと思います。
調整箇所が少ないというのも故障しにくいという部分に貢献していると思います。

素晴らしいですね。

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