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2012年9月 4日 (火)

初段のチューニング

さて、初段のエミッタ抵抗の値が大き過ぎたというのがわかってきましたので、値をいろいろ変更してみました。

そしてノイズと音質とのバランスを良い方向へ崩すため下記のような構成をとりました。

1015_1815_8

 

  
これ以上トランジスタ数を増やしたくなかったのですが、初段2パラの音質を一度聴いてしまうと元には戻れません。

この構成で2SC1815を初段に使うときは0.5mA程度の電流が決め手のようで、バイポーラの音のよさが出るようです。
それ以上多くても少なくてもスイートスポットを外している感じです。
電流が多いと低域にダルさが出てきて、電流が少ないと高域の刺激が増します。 

初段2パラ構成としたのは音質を維持しながらS/Nを稼ぐためです。 
並列にすると、トランジスタ1つ当たりの負荷は半分、すなわち抵抗値が2倍になったのと同じ効果があります。

そうすることで電圧増幅率は約2倍。 ですが、ノイズはお互いに相関性のないホワイトノイズのため、2つを加算してもルート2倍(1.41倍)にしかなりません。 結果的にルート2分の1(0.7倍)にノイズが減ることになります。
 

   では、3パラ、4パラと増やせば良いかといいますと、そうでもない。 
 
 
理由は、トランジスタのコレクタ電流が下がるとトランジェント周波数が下がるから。
沢山並列に接続すると、どうしてもトランジスタ1つあたりのコレクタ電流をキープするのが難しくなります。 
この回路の1stポールは2段目ですが、2ndポールは初段となっています。 初段の増幅帯域幅が落ちてアンプ全体の利得交点周波数より低いところへ2ndポールが落ちてくると安定度が取れなくなってきます。 それを補償するのが位相補償ですが、位相補償容量が大きいと、今度は1stポールが下がり高域の歪が増えてきます。  
そういうジレンマがあり、どこかでバランスを取らなければなりません。 

この初段2パラ構成でもエミッタ抵抗の値を振ってみました。

   ノイズの大きさと繊細さ滑らかさを左右しています。

抵抗値 : 47Ω <---68Ω---82Ω---100Ω---> 120Ω

響き  : 大雑把  <-------------------> 繊細

ノイズ : 少ない(102dB)<---------------->  多い(98dB)

注)S/N比の数値は90dB後半からは測定限界に近く正確ではありません。

2SC1815のよさは、その音の軽快さ、明瞭さ、透明感にあるような気がしてきました。
この音のストレートさは出力段に一切ベース抵抗を入れていないおかげかもしれません。 A1015/C1815はさほど高周波特性が良いわけではないため発振しにくく使いやすいです。
 
 
 
 

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コメント

たかじんさん
こんばんは!記事の更新が早いので,帰宅してからのチェックが日課になりました(笑).
だいぶ煮詰まってきましたねー.「C1805,A1015をベース」,「メーカーはぜったい商品化しない」のコンセプトを踏襲し,アレコレ思考錯誤は,見てる方がワクワクです.
私自身,終段のパラ化は経験ありますが,初段のパラ化はユニークですね.素晴らしいです.

analogdevice さん こんにちは  ご愛読ありがとうございます。

試行錯誤の行く末は・・・  どうしようかと迷っているところです。 
並列接続は、良い面も悪い面もあるので、メリットが上回るときだけ使うというのが鉄則だと思います。

通常は並列接続しない方が良いことが多いですが、トランジスタの種類が固定されているため
仕方なくといったところです。

お恥ずかしい限りでございます。

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